井口エリー個展
【Has the cat got your tongue?】は諸事情により開催時期が延期となりました。詳細はまた後日UPいたします。ご来場予定の皆様にはご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
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ギャラリーFBIでは2023年11月15日(水)〜12月2日(土)に井口エリー個展【Has the cat got your tongue?】を開催いたします。
井口さんの作品は造形の精巧さやモチーフの可愛らしさの裏に潜む、一筋縄ではいかない日常での様々な矛盾や独自の視点を暗示しています。
新作の等身大の猫の作品や、これまでの様々な井口さんの作品の世界観をこの機会にぜひお楽しみくださいませ。
井口エリー個展
【Has the cat got your tongue?】
2023年11月15日(水)〜12月2日(土)
火・水 20:00〜23:00
木・金・土 11:00〜15:30、20:00〜23:00
(15:30〜20:00は休廊となります)
最終日12/2(土)は11:00〜17:00
日月定休
作家在廊日
11/16.17.18.23.24.25.30.12/2
(11:00〜15:30)
以下、作家ステートメントより
今回はBARとFBIギャラリーという環境から代表作であるハイヒールシリーズのバニーガール、拳銃をモチーフにしたMojyuシリーズに加え、新作の長靴を履かされた猫を展示します。
一連のハイヒールシリーズには都会で生きるスタイリッシュな人々も時には理性で抑えられない感情的な一面を持っているという観点から「怒って靴を投げたらヒールが獣の足になっていた」というストーリーを持っています。
また新作の長靴を履かされた猫はハイヒールシリーズの反転された作品として制作しています。
本来自由とされる猫が人間に靴を履くよう強いられたところで人間のすべて思うがままになるわけではなく、自然や獣、感情はなかなかコントロールが厳しい様を表現しています。
目玉となるハイヒールを舐める猫という実寸大の猫の作品は「さくら耳」という去勢された野良猫がモデルです。
野良猫の幸せとは自分の性を失ってでも自由に生きることか人に飼われて生きることなのか。猫当事者でなければ分かりませんし、人間が想定する幸せの型に猫が収まるかとは考えにくいです。
猫が好きというなら猫の背景や現実まで知ってなお、好きか問いかける作品となっています。
展覧会タイトル「Has the cat got your tongue?」は直訳すると猫に舌をとられたの?となり「なんで黙っているの?」と言う意味になります。
ハイヒールを舐める猫は人をナメているのかという問いかけと、何かされたところで彫刻の猫は鳴かない=黙っているため真意はわからず見えない他者の気持ちを暗示しています。